隷書や篆書

最近、隷書や篆書を学んでみたいという方のお問合せや体験が増えています。
何かテレビで特集とかあったのか?国宝展などの影響なのか??
なにかムーブメントがある出来事があったのかどうかはわからないのですが面白いなと思いました^^
私自身、展覧会には隷書作品で出展することがほとんどなので、
学んでみたい、書いてみたいという方が増えているのはとても嬉しいことです。

書道というと楷行や行草作品の勢いのある作品が書道のイメージで強く人気があるような気がしていました。
行草作品のようなものが書けるのを憧れるかたは実際多いと思います。
行草がさらさらと書けるのは気持ちがよく、書をやっている醍醐味を感じさせてくれますから。

隷書や篆書、楷書もそうですが、一つ一つが独立した点画でじっくり書くものは、
集中力や根気を試され、私自身も大きな紙に多字数の作品を書くときは少し修行の感覚になります。
ただ、じっくり向き合って書くという感覚もまた書の醍醐味なのだと思います。

一つのことにじっくり向き合う時間自体が少しずつなくなっている現代社会においては、その時間を持てることが書をやっている意味にもなっているのかもしれません。

甲骨文字から篆書、隷書と経て、隷書を元に草書、行書、楷書が生まれてきた文字の変遷を思えば、
私たちが普段使う文字の源流の書体です。
篆書はとくに画が思い浮かぶような字形のものもあり印象的で今使用しない文字だからこそ不思議な魅力を感じます。

今月から篆書を学ぶ生徒さんが仲間入りしているので、
私も一緒に学ぶ気持ちで篆書を楽しみたいと思っています。

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