大雨時行

こんにちは、神楽坂書道教室です

連日、35度を超える猛暑が続いています。蝉の声がけたたましく響く中、道ゆく人の表情にも疲れがにじむような厳しい夏。
そんな折、七十二候では「大雨時行(たいうときどきにふる)」の時季を迎えました。

「大雨時行」は、夏の空に突然あらわれる激しい雨――夕立や通り雨のことを表す候です。
青空に一瞬にして黒雲がわき上がり、大粒の雨がざっと降って、また何事もなかったように日が差してきます。

こうした夏の天気は自然の脅威を目の当たりにさせられることも多いですが、
この自然のうつろいこそ、どこか書の筆致にも似ているかもしれません^^

もはや猛暑日が当たり前になってしまった日本の夏には、この一時の大雨はありがたいです。
打ち水のように地面を冷やし、蒸し暑い空気を少しだけ和らげてくれる恵みの雨になってくれることを期待してしまいます。

また湿度が高い日は墨の乾きも違い、紙の風合いも微妙に変わってきます。
作品に取り組むときに紙に湿気が混じるのか、墨の色や潤滑が思い通りにならないことが増えます。

そんな季節ならではの変化も作品ににじみ出てしまうのが書の魅力の一つ。
思い通りにならないときも自然を感じながら、心を静めて筆を運ぶ時間を大切にしたいです。
どうぞ、皆さまも熱中症にはくれぐれもご注意ください。

昨日も高温多湿だったので、作品がことごとく高温多湿な暑苦しさがにじみ出ておりました^^;

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