七十二候のひとつ「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」は、夏の終わりを告げる季節です。
暦の上では立秋の次候にあたり、夕暮れ時にひぐらしの涼やかな声が響き始めるというのが日本の夏の風景🎐
昼間の蝉しぐれとは違い、その澄んだ声はどこか切なく、秋の足音を感じさせてくれます。
今年の夏はとにかく猛暑で蝉の鳴き声さえ暑さが上回り弱弱しく聞こえることもあるほどですが、
それでも立秋を過ぎての今週は少しだけ涼しく感じる時間帯が増えてきた気がしています。
とはいえ教室の休みでコンクリートジャングルから少し離れ、
緑多めの実家にいるからそう感じるだけかもしれませんが^^;
書は、言葉の意味だけでなく、筆づかいや空間が季節を映す芸術。
まだ晩夏の気配はそこまで感じませんが、
消え入りそうな「秋」をしっかり味わうためにも晩夏から初秋へと移ろう頃は、
書道を通して季節の音色を紙の上に残してみるのも面白そうです。