土潤溽暑

いよいよ夏も本番、蝉の声がにぎやかに響きわたる季節となり、
今は七十二候では「土潤溽暑(つちうるおうて むしあつし)」の頃が過ぎたところです。

この言葉は、「雨が続いて地面が湿り、空気も蒸し暑くなる頃」を意味します。
まさに今のような、汗ばむ空気と、重たい夏の気配をそのまま表したような気候、ドンピシャです^^;


とはいえ、この蒸し暑さの中でも、自然はゆっくりと秋への準備を始めているのだそう。信じられない暑さですが……
葉の色や虫の音、夕暮れの風――少しずつ、季節の端っこが変わっていくのを、書の時間を通して感じてみるのも良いものです。

「土潤溽暑」という言葉には、単なる暑さではなく、“地の湿り”や“空気の重み”が含まれています。
そうした“気配”を意識して、「湿(しめり)」「暑(あつさ)」「潤(うるおい)」といった文字をゆったり書くのもおすすめですし、
この蒸し暑さを自分自身のイメージで表現するのも面白いものです。


いまは二十四節気の「大暑」の候まっさかり!
もはや40度超える気温にも驚くことすら忘れて「またか……」とあきらめたような気持ちになる今年の夏は、
まだまだ先は長そうですので、暑さに溶かされないように己をしっかり保ち乗り切りたいですね。

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