この夏、高校時代の恩師に再会し、ご縁があり刻字講座を開くことができました^^
本来刻字は木の板に書を写しノミで彫るのですが、
今回は初心者の体験ということでセラミックボードで挑戦しました
まずは事前に書稿を準備しておきます
刻字は文字を立体に見せる作品なので一文字、二文字でも見栄えのする篆書、隷書体で書くの一般的です
最近の作品にはもっと自由に取り組む傾向があるようで、
書体はなんでもありで日本文を書く方もいるようです
まずはボードに色をつけてからカーボン紙を挟み書稿の籠字をとります
色選びに個性がでますね^^
各人好みの色を選び黄、ピンク、緑、紺とカラフルになりました
籠字を三角刀で彫り、文字の外枠を彫れたら平刀で枠の中を彫ります
セラミックボードは真っ白なので、彫った文字部分はそのまま白になります
今回は3時間の講座内で全てを終らせるので文字部分を彫る「陰刻」で行います
周りの部分を削り文字を浮き上がらせるのが「陽刻」といいますが、
セラミックボードでは木板より堅くないので「陰刻」で取り組むのが一般的だそうです
落款印も手書きして、印の分は金、朱で色をつけてできあがりです
時間内に本当にできあがるのか心配していましたが、
みんなしっかり時間内に終えることができました
いつもとは違う形で書の作品を作ることで、
「こんな風になるなら、ああすれば良かった」など、思うところも出てきてしまいますが、
書にはない面白さ、デザインの大切さを知ることができました^^
書は書くと際の瞬間の大切さを感じますが、
刻字は取り組みながら修正したり工夫する余地があるので、
書の幅を広げられる機会にもなりそうです
篆刻をやってみたいという方もいるので、
刻字&篆刻講座などはまた企画していきたいと思っていますので、
今回受講できなかった方にも次の機会にぜひ挑戦してもらいたいと思います^^/