顔真卿といえばかつての「学校習字」のスタンダードでした
しっかりとした起筆と収筆の特徴が懐かしくさえ感じます^^
今ある活字フォントも顔真卿の書をモデルにしているそうで私たちには一番なじみ深い書体なのかもしれません
蚕の頭のように丸みのある起筆と、燕の尾のような収筆が特徴で、
穏やかな温かみのある好感を持たれる正当な楷書といった印象です^^
「顔方(がんぽう)」いわれる筆法は書を学ぶ者は必ず通る書法です。
ただし「多宝塔碑」自体は「顔法」が確立する前の文字ということで、
そこまでの特徴がある筆法では書かれていないのですが、
ふっくらとした払いや向勢の書風はすでにその片鱗を感じますので、
意識した上で取り組んでみてください。