西狭頌

今月の臨書規定課題は中国大陸の悠久の歴史を感じさせる磨崖碑「西狭頌」です^^

これは作者の分かる最古の碑といわれているそう
以前、生徒さんに「これ誰が書いたものなのか」と聞かれたときに、
「こういう古い碑文などは作者が不明なことが多いのでわからないんですよ」などと言ってしまいました<(_ _)>
じつはこれは作者の明らかになっている碑文でした<(_ _)>

作者:仇靖(きゅうせい)
時代:後漢・建寧4年(171年)
現存:甘粛省成県
書体:隷書(八分)

八分隷ですがどちらかといえば小さめな波磔
払いは少し長めで派手にならずに
背丈は潰さず方形に納めます

荒々しい中国の大自然の中で二千年もの風雨に耐えて今に至る磨崖碑は、
その当時の空気を伝えているタイムカプセルのような存在だなと思ってしまいます

画像だけではなかなか実感できないと思いますが、
実際、博物館のなかではなく本来の石窟や山間部で目にするとその存在に感動します✨
なかなかそういう場所で目にできる機会はないですが、
そんな巡り会うチャンスがあれば是非書を学ぶ皆さんには体感してもらいたいです^^

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