変体仮名

み吉野は 山もかすみて 白雪の                 (美よし乃盤 山も可数三て 白雪能)

ふりにし里に 春はきにけり                      (布利尓し里尓 春八支耳遣利)

藤原良経(新古今和歌集)の歌

「吉野は山も霞んで、昨日まで白雪の降っていたこの古里に春が来た」

という、春を心待ちにしている歌です♪

 

かな文字の作品は変体仮名の使い方によって作品の表現を自在に変化させることができます。

変体仮名はひとつの仮名に対していくつかあるので、変体仮名を学び使いこなせるようになることが作品作りには大切になってきます。

とはいえ、変体仮名は仮名を専門に学ばれていないとなかなか難しいものです。

私も何十年も書道を学んできましたが、仮名は専門に取り組んでいた漢字より日が浅く、まだまだ学ぶべきものが多く、自在に使いこなせるには時間が必要だと感じています。

作品作りは練習をいかに活かして表現できるかという実力が形に表れるものなので、とにかく少しずつでも日々練習を積み重ねるしかありません。

技術的には違う部分も多いですが、仮名と漢字をともに学ぶことで、表現の幅やできることが広がる実感があります。

教室の生徒さんたちは漢字をメインに学んでいる方がほとんどですが、仮名の魅力を感じてもらえる機会を作っていきたいと思います^^

 

 

 

 

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