本日は金文をご紹介します。
今まで色々な書体を練習してきましたが「金文」はほとんど書いたことがありません^^;
実際、書を学ぶ多くの方たちも金文自体をなかなか目にする機会自体なく、ようやく目にできるのは博物館での展示物としてではないでしょうか。
金文の「金」は青銅の意味でもあるようです。
小さな青銅器の表面に鋳込まれた文字は目をこらさなくては見えないくらいですが、甲骨文字に似ています。
中国の殷・周のものが有名で、年代的には甲骨文字の後にあたるので、原始的な魅力がそのまま感じられるのでしょう。
朴訥とした記号にも見える文字は、祭祀で神々との交信のツールとしても古代の人々の記憶や思いを刻んでいます。
洗練された篆書以降の文字とは一線を画す、朴訥とした書体と時空を超えた神秘性が金文の魅力だと思います^^