書を学ぶ

書道について

書道は漢字の国、中国で発達し日本に伝来した文字の芸術です。「きれいに文字を書く」ことを目的とした習字とは違う、墨をつけた毛筆により生み出される線を収斂していく「道」の世界があります。

「お手本を真似る」ことだけが書道ではありません。真似てもにじみ出る個性が必ず出てきます。堅苦しいかったり、子供の習い事のイメージを持たれる方も多い書道ですが、実は表現の幅は広く、奥が深いのです。

書道に取り組むことは、精神を集中することで得られる緊張感や癒しを味わうことができる「禅」の世界に通じています。

文字芸術

漢字は亀甲文字から始まり、長い年月の変遷を経て洗練された究極のアートの一形態です。
そこから派生した平仮名やカタカナは、さらに究極に削ぎ落されたモダンアートといえるのではないでしょうか。

文房四宝

書道で使う「硯、墨、筆、紙」を文房四宝と呼びます。

中国の文人の間では、漢代の頃からこれら文房具を鑑賞し愛でる習慣があったそう。ちなみに文人の書斎を「文房」と呼ぶそうです。

とくに硯は美術工芸品として、石質、石色、石紋、石眼などを賞美され、尊ばれてきました。

 

古典臨書を学ぶ

書を学ぶ上での基本が「古典臨書」です。「お手本を真似る」という型どおりの行為ですが、これこそが作品を支える基礎となる土台作りとなります。

名跡を臨書することは技術を高める上では重要です。下手なお手本を真似してしまうと時間をかけても実力を上げることはできません。

まずはお手本を真似ること。これは想像力や個性を最大限に生かすうえでは大切な基礎体力作りなのです。

 

 

 

 

 

 

中国三千年の歴史の中で培われてきた書道のテキストは「よりどりみどり」です。時代によって多様な書体や書風があるので、まずは自分の好みの書体を見つけて練習するのもいいかもしれません。

様々な書風に触れること、書体を学び体で覚えて自身のエッセンスとなり、自分の作品を書けるようになります。

つまり「古典臨書」は書道の「型」といえるでしょう。
「型」を学ぶ、習得することは、自由な表現を手に入れるためのカギになります。
「型破り」は「型」を習得している者にしかできない表現なのです。

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