大同小異

時々言葉にの意味を考えます。
以前はいつも考えていたので、言い換えれば最近じっくり言葉の意味を考えなくなっていたかもしれません^^;

今日はふと「大同小異」という言葉が思い浮かびその意味することを考えました。
よく聞く言葉で分かった気になっていました。
「だいたい同じ」「似たり寄ったり」という意味で使っている気がします。

でも調べてみると、元は「荘子」の中にあった言葉だそう。

『大同にして小同と異なる、此(これ)を之(こ)れ「小同異(ショウドウイ)」と謂ふ。万物、畢(ことごと)く同じく、畢く異なる。此を之れ「大同異(ダイドウイ)」と謂ふ』

なにを言っているのかなかなか頭に入らない言い回しです。

でも砕いて言うと、「人」には「男」と「女」がいて、「同じ『人』だけど違うもの」として『小同異』といいます。
「万物」は「物」ということでは同じですが、例えば「哺乳類」の中の「人」、「犬」「鯨」で区別するとやはり種類は異なります。これを『大同異』といいます。

つまり万物の区別はなにをもって区別しているかが大切なのであり、「違い」というものは非常に相対的な差異を伝える言葉だったんだと感じます。

少し自分が使ってきた意味と違っていました^^;

言葉の意味というものは時と共に変化していくことはままあります。
変化の中で市民権を得ている言葉も多いですが、実際知らずに濫用している言葉はけっこうたくさんありそう。
もっと本来の意味を意識して使うことも大切な気がします。

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